2015年11月29日日曜日

FREEing 1/4スケール 初音ミクV3



久しぶりに、フィギュアを買ったぞ。
1/4スケールのイカれたフィギュアだ。初音ミクの身長は158cmなので、1/4は39.5cmとなるが、フィギュアの仕様によると全高は42cmとなっている。そうなると、初音ミクは168cmもあるんだけっこう高身長なんだなと思うが実際そんなこと無くて、台座の上から計ると39.8cmくらいで、あーなるほど1/4といった具合だ。

ビジュアルイメージはVOCALOIDソフトの方(そっち元だが)の初音ミクのパッケージイラストを描いている、iXima氏が手掛ける。今回のフィギュア化は1/4というスケールはもちろん、元祖デザインをフィギュア化したということに意義がある。

iXima氏と初音ミクとのつながりはけっこう長く、Project DIVAの表紙とか、イベントとかライブとかあったりすると事あるごとに、iXima氏のイラストを見ることができる。ちょっと前の話になるが、2012年に八景島シーパラダイスでイベントやった時に、等身大の初音ミクフィギュアがお披露目されたんだが、その時もやっぱりiXima氏がビジュアルイメージを担当した。
 こっちは1/1スケール。数ある等身大フィギュアの中でも特にこれは緻密な出来栄えだった。今も時々どこかで見れるらしい。
髪飾りとか腕のやつが光ってるように見えるが、実際LEDか何かで光ってるのだ。


さすがに等身大は無理だけど、1/4だったら一般家庭でもなんとかなるかな...…と、ちょっと財布の紐が緩んでしまう感じだ。特に、初期のイメージからリフレッシュしつつも、伝統のある初音ミクの衣装のデザインを踏襲したV3のフィギュアが出るとだけあって、なんとも新鮮味のある話題だ。買うしかない。

ビッグなスケールと、ビッグなプライス。買うのにちょっと勇気はいるけれど、いざ手にした時の感動はよりいっそうだ。このフィギュアは購入したものすべての人にとって、特別な一体となるだろう。


どんだけでかいのか。全身写真と一緒に、あざとい1/8スケールLat式ミクと一緒に写ってもらったぞ。これで親子ミク!

親子と言うにはあまりにも身長差がありすぎた...。

このフィギュアの凄いところは、イラストの雰囲気がそのまま飛び出してきたところが凄い。まぁ、今のフィギュアそういう再現性がどれも凄いんだけどね。

イラストの腕のシースルー謎素材を再現しているため、光を当てると腕がすけて見えて超クール!!
こんどは衣服もシースルーだね!

フィギュアを撮影台のうえでクルクル回すと(台の上で回して見るという意味でね!!)、ミクさんの後ろ姿はほんともうそれはもう大変綺麗ってことなんだ。
本当であれば、こういうのは購入者特典みたいなもんなんだけどね?これはもう腕がなったもんだから、写真の半分は後ろ姿なんだよね。まぁ、いや、本当は乗り気じゃなかったんだけど、本音を言うとやっぱ綺麗な後ろ姿だから、やっぱ紹介するね、うん。

ね?抱きつきたくなるでしょ?(本音)

このポーズを見た時、あぁ、なんで1/1スケールじゃなくて、1/4スケールのフィギュアを買ってしまったんだって後悔すると思う。これじゃぁ、抱きつけないじゃないかーってね。


(うわっ、腰ほっそ...)(鼻血)

まるで、PVCとは思えない。フィギュアの上から本物の衣服を着せているかのような造形だ。

この貫禄!手からライトセーバーのようなものが出てきそうだろ!

まったくなんてスカートの短さだ!校則違反だ!!あの世に昇天させる気か!

ん?

  チラッ

ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおしり!!!!

ここからはご購入者特典です本当に有難うございました。



すこしクールダウンしよう。
1/4とかなりでかいだけあって、通常のフィギュアでは細かくて、省略されてしまう造形もちゃんと表現されている。ニーソのピアノ鍵盤の模様はこうやって見ると、イラストじゃなくて、オウトツになってるってはっきりわかんだね。前述のとおりこれは元祖、すなわち意匠だ。この表現一つで初音ミクコスプレ用ニーソの値段がおそらく数倍変わってくるだろう。


そういう意味では、初音ミクの衣装どうなってんの?ていうコスプレイヤーとか、ミクちゃんのスカートこれって緑のとこと黒いとこどうつながってんの?っていう3Dデザイナーの人には、この大きさはアドバンテージとなるだろう。

初音ミクが登場した時、頭の髪飾りってどうやって留まってるのみたいなことも、この写真を見れば明らかに...、


浮いてるって事がわかるだろう。
そう、初音ミクの髪飾りは、特殊な技術で浮いてるのだ。
そういったことも、じっくり眺めることでいろいろなことを教えてくれる。


iXima氏のイラストを元に、ひろし(桜前線)氏が造形を行った。初音ミクのツインテールはとにかくめちゃくちゃ長いので、フィギュアにすると体より重くなるんじゃないかと、やっぱり初音ミクの本体はツインテールなんてやっぱりそうなんだと思うくらいで、このフィギュアは箱に入ってる段階では、ツインテールは頭からは取り外された状態で収まってる。

髪の毛は先端になるに連れて、透明になっていく。とても美しい。

たしかに、このままだったら箱がよりでかくなるし、よく考えられてるなとおもうが、いやはやたぶんこのフィギュアを制作したチームは苦労したのだろう。


なぜなら、ツインテールをつけると自立するのだから。

奇抜なスタイルのフィギュアもあるが、ずっと見ているとつらそうに見えて僕はあまり好きじゃない。こういう自然なスタイルが見ていて安心する。
台座があるんだから、別にバランス悪くてもいいのかもしれないが、それでもわざわざ自立するように作ったところはなんというか、プロの流儀を感じる。
不均一に見えるが、足元のバランスを見るとちゃんと自立している。脱構築主義建築だ。


あー、やっぱり後ろ姿ものすごいかわいい。
よく見てみると、髪の動きとか、腰のストラップが上に浮いてるところとか、スカートが奥に向かって広がっている感じ...、これはどういうことかというと腰をくいって横に上げた時の超絶妙な瞬間を、まるで...時を止めたかのように、フィギュアにしたってことなんだと想像すると、よりいっそう可愛らしく見えませんか?(見えますよね)。


ひとつわかったことがある。
それはドコから撮っても、かわいく写るってことだ。横顔も素晴らしい。初音ミクが誕生したのが2007年。あれから8年たった。8年もだ。
衣装がちょっと変わったものの、胸の大きさや背丈はまったく変わってない。アイドル(象徴)の存在とは本当にすごい。8年も人々の記憶の中で記号と存在しているものが、時々こうした形でその記号を形にするのだ。二次元アイドルの原型は記号であるとおもう。記号が明確であるからこそ、長く親しまれるのだろうし、イメージが曖昧になっていても、記号を記憶していることですぐにそれがなんだか分かる。

いま思うと、光源の位置を変えてなかったので、反対向きの写真を撮ってなかった。
それくらい夢中になって撮影していた。とても楽しい時間だった。
残念ながら、うちにはこんな大きなフィギュアを飾る場所はないので、再び箱に戻ることになる。本当に残念だ。
いつか、大きな部屋に引っ越した時にまた陽の光を見ることになるだろう。象徴はいつの時代でも変わらぬ姿で、再び我々の目の前に現れるだろう。ブリスターはタイムマシンだ、また数年後に!!


撮影情報
カメラ Nikon D300s
レンズ ・AI AF Nikkor 35mm f/2D 
       ・SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM