2019年1月7日月曜日

PCMレコーダー TASCAM DR-100MKⅢはよいものです

PCMレコーダーは大変おもしろい道具です。
とにかく音が綺麗に録音できます。音が綺麗に収録できると、動画撮影に応用したり、自分はやらないんですが楽器演奏とかも簡単なものでよければいい感じになります。
TASCAMのDR-07ってやつを使ってたんですが、どうも録音時のピーピーっていうノイズが発生したり、外部マイクを入力する際いろいろと扱いづらいところとか、次第に電源の調子が怪しくなってきたあたりから、いよいよこれはまずいなと思って奮発して買ったのが同じTASCAMから出ているDR-100MKⅢであります。

左がDR-100MKⅢ、右がDR-07 サイズは大幅アップですが、性能も大幅アップしています。

スペックに関しては、公式ページなどで見ていただくとして、TASCAMのPCMレコーダーとしては上位機種になります。
使用感はざっくり、とてもいいです。欠点は、ボタン類の押し心地が残念なことくらい。特にENTER/MARKボタンは初期不良かと思ったくらいで、値段の割には哀愁漂う押し心地しています。

ただ、性能とか現場で使用するときを想定した心配りのある機能やパネルのレイアウトはとても使い勝手がいいです。よく使う機能を物理的なスイッチで配置してあるのは直感的で扱いやすいですね。

S/N比はすごい良いです。外部マイクはXLRバランスで入力できるので、ぜひお手持ちの外部マイクをバランス入力してあげれば、マイクの性能をバッチリ引き出してくれるはずです。

XLR,TRSのアンフェノール製コンボジャックは心強いです。外部マイクをXLRで繋げばガシガシ動いても抜けたり、ノイズが入ったりしません。
S/N比が改善すると、ギリギリまで入力レベルを上げなくても余裕あるマージンを十分確保出来るので、そこらへんの調整に心の余裕が生まれます。リミッターの性能も良くて、大抵の過大入力だったら許容レベルで収まります。モニターしてるだけだったら、気づかなかったです。限度はありますけど。

液晶ディスプレイによるレベルメーターの他に、LEDによるインジケーターもあるのがプロっぽいです。

電源は、内蔵バッテリーと乾電池のデュアル電源なんですが、半日なら十分持つ容量を持っています。フル充電しておけば、乾電池の出番はあまり無いでしょう。使用時間はファントム電源使用の有無で大きく変わってきますので、仕様をご参照ください。

内臓のコンデンサマイクは指向性(UNI)と無指向性(OMNI)のステレオマイク計4つあるので、シーンに応じて使い分けることが出来ます。別売りのアクセサリーパッケージや単品WS-11のウィンドスクリーンを取り付ければすぐにフィールド・レコーディングで使うことが出来ます。

横浜に遊びに行く用があったので、試しにDR-100MKⅢを使って撮影してきたのでよろしければ御覧ください。
レコーダー自体は24bit/192kHzで録音は出来ますが、動画エンコードする時点で劣化しますので、そこの評価は出来ませんけどね。
Blogger側で再エンコードされてなければ、音声はMP4 320kbps 可変ビットレートでエンコードされているはずです。



良くも悪くも普通にいいですよね。普通が一番。
指向性と無指向性の違いわかりましたか?指向性は聞いてると、音に集中させる雰囲気があります。無指向性は環境音らしい広がり感がありますので、音を聞かせるか、聞き流すかで使い分けができそうです。
単一性指向マイクにはショックマウントがついていて、ちょっとした振動だったら問題ないのも安心して使えるグッドポイントです。PCMレコーダー自体をショックマウントしたいなぁって思った時はよくありますからね。

動画と合わせる時に便利なのが、オートトーン機能です。
録音開始時の頭にピーっと音が入るので、LINE OUTをカメラのLINE INに繋げば、あとで編集する時に同期できるという機能です。
撮影用のレコーダとかだと、タイムコードとかで同期とってくれる便利なやつもあるみたいですが、どのみちニコンは最新機種でも未だに、未だにタイムコードに対応してないし、対応編集ソフトも限られるので、カチンコからあまり進んでないようなローテクな機能ですが、これがアナログでわかりやすくて、僕は好きです。
(※ニコンはミラーレス一眼 Z7&Z6でタイムコード対応してるみたいです。)

アルミ高剛性ボディと金属性三脚穴など、カメラみたいなボディしてるのでガンガンフィールドに持ち出せます。ぜひDR-100MKⅢを使って、一瞬の音を永遠のものにしてみてください。

 本体です。
 メモリーカードは普通のSDカード、SDXCカードに対応しています。

 デジ一で撮影する時に便利な道具がセットになったものです。
 ウインドスクリーンは屋外では必須ですね。単品でWS-11という型番でウインドスクリーン単品でも購入できます。